こんにちは。
和歌山県岩出市根来の美容室「カフレ」の杉本です。
先日ご来店いただいたお客様。
普段は髪の癖が気になるので、ご自身でストレートアイロンを使って、真っすぐにして過ごされていました。
ご来店されたときも、こんな状態です。

一見すると、そこまで強い癖があるようには見えないと思います。
でもこれは、本来の髪ではありません。
毎朝アイロンで癖を伸ばして、扱いやすい状態にしている髪です。
お話を聞いていると、やっぱりご本人は自分の癖が気になっている。
そこで、
「縮毛矯正をした方がいいのかな?」
という話にもなりました。
でも僕は、この時点では縮毛矯正をおすすめしませんでした。
一度、本来の癖を見せてもらいました
シャンプーをしてアイロンで伸ばした状態をリセットすると、その方が本来持っている癖が出てきます。
そこで僕が見たのは、
「この癖、本当に伸ばしてしまった方がいいのかな?」
ということでした。
癖といっても、全部同じではありません。
根元から強く膨らむ癖もあれば、細かくうねってツヤが出にくい癖もある。
そういう場合は、縮毛矯正をした方が毎日が圧倒的に楽になることもあります。
でも今回のお客様は違いました。
大きく柔らかく曲がるところがあって、毛先にも自然な動きがある。
僕には「扱いにくい癖」というより、パーマのように活かせる癖に見えたんです。
そこで、
「これ、真っすぐにするんじゃなくて、逆に癖を出してみませんか?」
と提案しました。
お客様からすると、癖はずっと「伸ばすもの」だったと思います。
だからこそ、まず一度仕上がりを見てもらうことにしました。
アイロンで伸ばしていた髪を、あえてパーマ風に
仕上げではストレートアイロンで癖を消すのではなく、その方がもともと持っている動きを活かしました。
そして仕上がったのがこちらです。

パーマをかけたわけではありません。 もともと持っていた癖です。
同じ髪なのに、
BEFOREでは「伸ばして隠していた癖」。 AFTERでは「出してデザインにした癖」。
見え方がかなり変わります。
僕が今回一番伝えたいのは、 「癖がある=縮毛矯正」ではないということです。
もちろん縮毛矯正が悪いわけではありません。
毎朝アイロンする時間を減らしたい方や、湿気で大きく広がってしまう方、ツヤのあるストレートヘアが好きな方には、とても良い選択肢です。
でも、その前に一度考えてほしい。
その癖、本当に消した方があなたにとって良い癖ですか?
ここです。
毎朝アイロンしている方ほど、一度「素の髪」を見せてほしい
美容室に行く日は、皆さん結構きれいにして来てくださいます。
もちろん、それで大丈夫です。
むしろ普段どうしているかが分かるので、それも大切な情報です。
ただ僕はカウンセリングで、
「朝はアイロンしますか?」
「何分くらい髪に時間をかけられますか?」
「仕事中は結びますか?」
「スタイリング剤は使えますか?」
こういうところまで聞きます。
今回のお客様も、BEFOREの写真だけを見て髪型を決めていたら、今回の提案にはならなかったと思います。
普段どうしているかを知って、一度素の髪を見て、初めて選択肢が増える。
これが僕のカウンセリングです。
癖を活かすなら、家での仕上げ方も変わります
そして、ここも大切です。
美容室で一度パーマ風になっただけでは意味がありません。
癖を活かす場合は、乾かし方も「真っすぐにする乾かし方」から変えます。
髪が濡れているときに出ているカールを見ながら、必要以上に引っ張らず、毛先を手のひらで持ち上げるように乾かす。
乾かしながら何度も髪を伸ばしてしまうと、せっかくのカールが中途半端に伸びて、逆に広がって見えることがあります。
最後にスタイリング剤を揉み込んで束感を作れば、
「嫌だった癖」が「パーマっぽい動き」に変わることがあります。
もちろん、これは癖の種類によります。
全員にできる方法ではありません。
だからこそ、実際に髪を見て判断することが大切なんです。
「悩みだから消す」だけが美容師の仕事ではないと思っています
今回のお客様が、
「癖が気になるから縮毛矯正をしようかな」
と考えていたとして、そのまま縮毛矯正をすることもできます。
でも僕は、それだけが美容師の仕事ではないと思っています。
悩んでいるものをなくすことも一つ。
でも、
自分では嫌いだったところを、実はこれもいいかもと思えるようにすることも一つ。
今回のように、毎朝伸ばしていた癖が、見方を変えるとパーマのようなデザインになることがあります。
それを知ったら、
「今日は真っすぐにしよう」という日があってもいいし、
「今日は癖を出そう」という日があってもいい。
髪型の選択肢が一つ増えます。
僕はその方が楽しいと思っています。
カフレでは、予約されたメニューをそのまま施術することだけを正解にはしていません。
髪を見て、普段の過ごし方を聞いて、その人が何を大切にしているのかを考える。
そして必要であれば、 「こういう方法もありますよ」 と、本人がまだ考えていなかった選択肢まで提案する。
それが僕の考える「似合わせ」です。
もし毎朝、自分の癖を一生懸命アイロンで伸ばしているなら。
一度、そのままの癖も見せてください。
縮毛矯正をした方が楽なのか。
少しだけ癖を抑えた方がいいのか。
それとも、今回のお客様のように、活かした方が素敵なのか。
和歌山県岩出市根来のカフレで、杉本が髪を見ながら一緒に考えます。




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