和歌山・岩出市根来の美容室「カフレ」の杉本のりとです。
お客様からたまに、
「美容室では良かったんですけど、自分ではできなくて…」
と言われることがあります。
でも僕は、それを単純に「お客様が不器用だから」とは思っていません。
美容師ができる髪型と、お客様が毎朝できる髪型は違う。
だからこそ僕は、その人が家でどこまでできるのかまで考えて髪型をつくることが大切だと思っています。
「再現しやすい髪型」って何だろう
僕が考える再現性は、
その人が普段できる範囲で、無理なく綺麗にできること。
朝5分しかない人に、毎日ブローしてコテで何ヶ所も巻いてくださいと言っても続きません。
仕事では髪を結ぶのか。
朝どれくらい時間をかけられるのか。
アイロンやコテを使うのか。
そもそも何もしたくないのか。
カフレでは、こういうことも聞きます。
そのうえで、生え方・毛量・髪が自然に落ちる位置を見ながら、普段通り乾かしても収まりやすいようにカットする。
僕にとっては、これも「似合わせ」の一つです。
写真通りにつくることが正解とは限らない
お客様が持ってきてくれた写真を見ると、実は複雑な波巻きなど、かなりスタイリングが必要な髪型もあります。
そんなとき僕が必ず聞くのが、
「この写真の、どこが一番好きですか?」
ということ。
顔周りなのか、シルエットなのか、毛先の動きなのか。
そこが分かれば、全部を写真通りにしなくても、その人が好きな雰囲気を残しながらもっと簡単に再現できる方法を提案できます。
美容室では完璧。でも家ではできない。
それより僕は、
家でも90点を簡単につくれる髪型の方が、その人にとっていい髪型なんじゃないか
と思っています。
家で使える、杉本のちょっとしたコツ
「後ろの髪がうまく内側に入らない」
という方に、よくお伝えする方法があります。
後ろの髪を大雑把に縦に2つに分けて、少し下を向いて、上からドライヤーを当ててみてください。
頭の丸みに沿って髪が乾くので、自然と内側へ収まりやすくなります。
コテも同じです。
見えない後ろを頑張って何回も巻くより、耳より上の表面に出てくる髪を上に持ち上げて、まとめて1回巻く。
これだけでも見え方はかなり変わります。
僕がお客様にスタイリングを説明するときに意識しているのは、
「できるだけ少ない回数で、簡単に。」
美容師にしかできない方法を見せるより、明日の朝からお客様自身ができる方法を伝えたいんです。
美容室を出る瞬間より、次の日の朝
美容室で綺麗に仕上げるのは当然です。
でも本当に大切なのは、 次の日、自分で髪を触ったときにどう感じるか。
「これなら私にもできる」 「朝がちょっと楽になった」そう思えるところまで含めて、僕は髪型を考えたい。
だからカフレでは、髪だけではなく、その人の生活まで聞きます。
もし今まで、 「美容室では良かったのに、家ではできない」と感じたことがあるなら、次は「なりたい髪型」だけじゃなく、
普段、髪にどれくらい手をかけられるか。
それも美容師に伝えてみてください。髪型の選び方は、きっと変わります。
美容室にいる時間だけじゃなく、毎日の生活の中で扱いやすい髪へ。
それが、カフレで僕が大切にしている髪づくりです。




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