「ペタンとするから短くする」だけじゃない。髪型は全身を見て考えます

和歌山・岩出市根来の美容室「カフレ」の杉本賢人です。

先日ご来店いただいたお客様。

髪のお悩みを聞いていると、

「猫っ毛で、どうしてもペタンとしてしまう」
「巻いてもすぐ取れる」
「パーマもかかりにくい」

というお悩みがありました。

直毛で柔らかい髪は、ツヤが出やすかったり手触りが良かったり、もちろん良いところもあります。

でも本人にとっては、動きを出したくても出ないというのがずっと悩みだったそうです。

目次

でも、髪だけを見て決めたわけではありません

今回、カウンセリングで聞いていたのは髪質のことだけではありません。

美容にもすごく気を使われている方で、「紫外線が強い時期に、首が焼けるのは嫌」というお話もありました。

それともう一つ。

首は長く綺麗に見せたい。
全身で見たときのバランスも良くしたい。

一見すると、

「首を隠したい」
「首を長く見せたい」って、反対のことのように聞こえます。

でも僕は、こういうところを一緒に考えるのが美容師の仕事だと思っています。

単純に首を全部出してしまえば、確かにスッキリはします。

でもそれでは紫外線が気になる。

逆に首を全部髪で覆えば安心ですが、今度は重く見えて、猫っ毛の良さまで消してしまう。

だから今回は、残すところと軽くするところを分けました。


ペタンとしやすい髪に「無理にボリュームを出す」のではなく

今回のスタイルは、長さを残しながらレイヤーを入れています。

ポイントは、髪の量をただ軽くすることではありません。

柔らかい猫っ毛は、軽くしすぎると毛先が薄くなって、逆にペタンとして見えることがあります。だから必要な厚みは残す。

そのうえで表面や顔まわりに高さの違う髪をつくって、髪が自然に重なることで動いて見えるようにする。

巻きが取れても、カットそのものにズレがあるので、全部が一枚の髪のようにペタンと落ちにくくなります。

襟足も短く切り込まず、首元に髪が残る長さに。

でも重く見えないように毛先には動きをつくっています。

後ろから見ると分かりやすいと思います。

首元はちゃんと髪でカバーされている。

でも、その少し上にくびれがあることで、首を全部見せなくても首のラインがすっきり長く見えるようにしています。

僕が今回いちばん大切にしたのは、ここです。

「似合う髪型」は、顔だけで決めるものじゃない

僕はカウンセリングのとき、髪や顔だけを見ているわけではありません。

首の長さ、肩の位置、洋服、普段の過ごし方。

そして今回のように、

「日焼けしたくない」

ということだって、髪型を決める大切な条件です。

美容室では綺麗だったけれど、家に帰ったら困る。

それでは、その人に本当に似合っているとは僕は思いません。

髪質には、それぞれ特徴があります。

猫っ毛だからダメ。
直毛だから動かない。

ではなく、その髪質なら、どうすればその人が一番綺麗に見えるのか。

僕はそこを探したい。

今回のお客様も、無理に髪質を変えようとしたのではなく、もともとの柔らかい髪を活かしながら、動きが見える形にしました。

そして、首元は紫外線から守りながら、全体ではすっきり見えるように。

髪型の相談って、「何センチ切りますか?」だけじゃなくていいんです。

「ここが気になる」
「こう見えたら嬉しい」
「これはしたくない」

そんなことを全部教えてもらえた方が、僕は提案しやすいです。

自分に何が似合うか分からなくても大丈夫です。

一緒に探していきましょう。


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